フケが問題なんじゃなく、問題のサインです。

もしシャンプーを変えただけでフケが改善するとすれば、

前のシャンプーがよほど刺激の強いものだったか、

すすぎ残しがあった時だけです。

 

実際は、シャンプー以外に原因がある場合がほとんどですから、

明らかにフケが増えたらできるだけ早く原因を調べてください。

 

フケは、1度きれいに洗い流せば解決するものではなく、

異変が起きていることを知らせる『サイン』なんですから・・・

 

フケの原因はいくつもあります。↓

 

●皮膚のバリア機能が弱くなっている

●常在菌(ブドウ球菌・マラセチアなど)に対する免疫力が弱くなっている

●甲状腺機能低下症などの免疫力に関わる基礎疾患を持っている

●アトピー・アレルギーと併発している

●細菌自体にアレルギー反応がある

●抗生物質に耐性をもつ、薬が効きにくい菌に感染している

●夏の高温多湿や水遊びなどで細菌が異常に増えている

●冬場ストーブなどで室内が乾燥している

ツメダニの寄生(フケが大量発生する) 

●ストレスが溜まっている     

          

これらの要因でダメージを受けると、

角質は短期間で新陳代謝(ターンオーバー)繰り返すために、

役目を終えた角質(フケ)が大量生産されて目に見えて増えてきます。

(暗い体毛は白っぽいフケが特に目立ちます)

 

また、複数の要因が複雑に絡んでしまい、

治りにくい慢性の膿皮症を発症してしまう事もよくありますが、

一旦症状が改善しても、

皮膚本来のバリア機能を回復させないと再発することが多々あります。

 

そんな場合は、

食事の指導や、ビタミン・ミネラル・脂肪酸の補充、

外用などでの皮膚の保護など、

動物病院で受けられる治療・指導には様々なものがありますから、

フケが気になったらまず

皮膚病に特化している獣医さんなどに見てもらってください。

 

 

さて、獣医さんの治療が始まってから話ですが、、、  

           

 

よく獣医さんから治療中に使う低刺激シャンプー、

治療効果があるとされる薬用シャンプーが処方されます。

 

ペットサロンのお客様も「これで洗ってください」と持参されますが、

これらのシャンプーが症状を劇的に改善した例をぼくは知りません。

 

処方されるシャンプーは同じ商品が多く、

それがだめなら次のシャンプーはないというのが実情かもしれません。

 

実際、治療中のシャンプーは悪影響が多いという理由で

シャンプーを禁止される獣医さんもおられます。

 

皮膚のターンオーバーは健康な犬で約22日ですが、

ダメージを受けた皮膚は5~10日にまで早くなっていることがあります。

 

外敵から体を守るための皮膚(角質)は、

本来22日で正常なバリア機能を完成させますが、

5~10日では未熟な状態なのでバリア機能は不完全です。

 

当然、皮膚は刺激に対していつも敏感な状態です。            

(火傷の水ぶくれが破れた時のように)

 

低刺激シャンプーを処方するのはこのためですが、

刺激を抑えたシャンプーは同時に洗浄力も低くなるため

汚れも雑菌も洗浄できませんから効果が薄いのは当たり前です。

 

薬用シャンプーは薬効を上げるために漬け置きをすることが多いのですが、

洗浄成分には合成界面活性剤が使われていますから、

敏感な皮膚に浸透する可能性は否定できず、

使用後に痒がったり赤くなる例はとても多いのです。

 

つまり治療中に使うシャンプーは、                   

洗浄力が弱くてもダメ、

合成界面活性剤もダメ、

だから、使えるシャンプーはほぼないというのがぼくの見解です。

 

 

回りくどい感じになりましたが、

そういう時の救世主がCDCペットシャンプー、

賢明な動物病院さんに使っていただいています。

 

P.S

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