濃いシャンプーはダメ。

よくトリマーさんから、

『このシャンプーは何倍希釈で使うの?』 

って質問されます。

 

 

この質問でトリマーさんが知りたいのは、

「通常の汚れを2~3回で洗うとして、何倍?」

という実務上の基準です

 

 

 

そして、

汚れがひどければシャンプー濃度を上げる

というのが一般的な知識です。

 

 

 

そんな質問をされたときは、

「CDCには2つ違うところがありますよ」

というところから回答を始めます。

 

 

2つの違いとは、

 

 

① シャンプーは1回が前提です。

 

ぼくたちはこれまで

15,000頭を越えるシャンプーテストで

CDCの特別な機能を生かす

できるだけシンプルな使い方を

繰り返しテストしてきました。

 

 

その結果、正しい使い方をすれば、

1回のシャンプーで80%以上のペットが

良好に洗えることが分かりました。

 

 

事実、

CDCをメインに使うトリマーさんの採用理由は

『1回でシャンプーが終わる』が、ダントツです。
 

 

 

 

②ひどい汚れ=濃いシャンプーではありません。

 

ひどく汚れている場合でも、

ポメラニアンやシェルティーは

濃いシャンプーを使わないほうがいいでしょう。

 

 

 

この犬種に共通するのは

被毛密度の濃さで、

シャンプーの泡立ちはすごくいいのですが、

それがかえって邪魔になります。

 

 

通常シャンプーは、

泡立ちをよくする『発泡剤』と

ドロドロっとさせるための『増粘剤』で

豊かな泡立ちを演出しています。

 

 

 

そのおかげで

濃いシャンプーのには弾力がありますから

全身にシャンプーを馴染ませるときには

スムーズに伸びてとても使いやすいです。

 

 

 

でも、弾力のある伸びの良い泡は

上下左右には伸びても

奥に向かっては伸びにくいんです。

 

 

 

奥に向かって? 

と思った人もいると思いますが、

奥とは毛の根元の方向という意味です。

 

 

 

弾力があればあるほど泡は硬くて、

密集した被毛の中をかき分けて

地肌の汚れには届きにくいんです。

 

 

通常シャンプーは、

泡立ちをよくする『発泡剤』と

ドロドロっとさせるための『増粘剤』で

豊かな泡立ちを演出していますが、

ポメやシェルティーにはあまり良いとは思えません。

 

 

 

CDCは発泡剤・増粘剤を使っていませんから

通常のシャンプーよりサラサラした液体ですが、

一般シャンプーと比べて洗浄力はかなり優秀です。

 

*発泡剤と増粘剤のデメリットを

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CDCのメリットは、

シャンプーを薄く希釈できること、

泡に不要な弾力がないことです。

 

 

 

密度の濃い毛の根元に確実に届いて、

薄く希釈しても汚れを落とす洗浄力を

キープできます。

 

 

 

ですから、

ポメなどをシャンプーするときには

薄く希釈してジャバジャバかけて、

たっぷり使ってください。

 

 

脇腹や足にシャンプー補充するときにも、

背中の泡をとって使ったりせずに

(既に出来ている泡は洗浄力が低いと考えてください)

希釈シャンプー直がけで補充する方が

手早く確実に汚れを落とせます。

 

 

 

ポメラニアンやシェルティーを洗うときなら

2~3倍の希釈が目安、

業務用商品ならさらに薄く希釈できます。

 

 

 

マイクロバブルが普及したせいか

泡でシャンプーすると洗浄効果が高いと考える方もいますが、

今一度、泡の弾力と洗浄の関係について

考えてみてはいかがでしょうか。

 

P.S

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