キレイになれば犬も喜ぶと思ってました。

確かに、

シャンプー中に暴れて

仕事をさせてくれないワンちゃんはいました。

 

足先を触ると噛み付いてきたり、

シンクから死のダイビングを試みる暴れ者もいました。

 

でも、

いくらシャンプーを嫌がってても、

「キレイになってしまえば、みんな喜んでるんだ」

と思っていました。

 

お迎えが来ると跳ね回って

ゲートを開けると飼い主に飛びついていく姿を見れば

キレイになって喜んでいるとしか思えませんでした。

 

・・・ 私はアホです。

 

そんなこと、どの子も思ってないことに

激痛で気づかされた事件のことをお話します。

(要するに、指をガブッと噛み付かれたんですが、、、)

 

 

 

 

●ペットは不安を感じ、恐がっている。

その日、

「すぐ噛み付くらしいので気をつけてください。」

と言いながらスタッフが近づいてきました。

 

 

「M・ダックスだからたいしたことないだろ」

と考えながら抱き取ろうとした瞬間、

右手をガブり、犬歯が親指の爪に貫通、、、

 

 

すぐに消毒して自分で応急処置をしながら、

痛さとショックでかなりヘコんでいました。

 

店の奥に引っ込んだまま

1日何もできずにいろいろ考えました、、、

 

 

「お尻の方から抱き取るのがセオリーだったけど、

なんであの子、あんなに激しい反応をするんだろ?」

 

 

「もともとシャイな性格の子かもしれんが、

人に吠えたり噛み付いたりしているうちに

こうすれば人間は言う事を聞くって学習したのか?」

 

 

「たしか噛み付いたのは、

彼にとって初体験のシャンプーが始まる直前だったよな~」

 

 

「何をされるのか分からず不安が頂点になったとき

でかいおっさんに触られそうになったんだとしたら

噛み付き攻撃に出てもおかしくない」

 

 

「今からどうなるか分からん時は恐いもんな」

(初めて8mの波に乗ったときは

次どうなるか全く分からずチビリそうになった・・・)

 

 

「とすれば、優しい声かけやスキンシップが必要だったな~」

 

 

「でも、シャンプーがイヤでイヤでたまらなかった子でも、

何度かくるうちに少しづつおとなしくなるよなぁ?」

 

 

「初めはイヤでも、来る度にここはこんなことするんだって

ちょっとずつ覚えていくからだろう」

 

 

「ということは、な~んだ、たいしたことないや!

っていう記憶が残るようにすりゃーいいのか?」

 

 

「なら、爪切り、耳の毛抜き(耳掃除)なんかは

正確に素早く終わらせた方がいいに決まってる」

 

 

「シャンプー&ドライも、うんと短時間にして欲しいはず!」

 

 

と、ここまで考えたとき、

 

 

「あっ、キレイになったから

喜んでたんじゃないんだ!」

って気づいたんです・・・   (おそっ!)

 

 

 

家の人がお迎えに来てはしゃいでたのは、

「ここから解放されるのが嬉しかったんだ!」

 

 

アホでした・・・

噛まれるはずです・・・

 

 

 

というわけで、

「事件の教訓!」

 

この仕事は、

ペットが嫌がることもしなきゃいけないんだから

一刻も早く終わってあげる努力をせにゃならん。

 

 

テストを繰り返してやったのは

シャンプー&ドライングを約50%時間短縮する事。

(早いだけで効果がないなら意味ありません)

 

 

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他にもまだまだできることはありますが、

ペットの評判はずいぶん上がったんじゃないかな?

 

 

その証拠に、

おかげさまであの事件からは

噛み付かれてへこむような事件は起こってません。。。?

P.P.S

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