「犬は外、部屋には上げない!」

前回の続きです。

 

ポコが来たおかげで

ニワトリは安心して暮らせるようになり卵もたくさん産んで

大人たちの目的は満たされました。

 

当時それは当たり前のこと、

そのために犬を飼うんですから。

 

当然、いくら役に立ってたって

大人たちが彼女を家族として扱うことはありません。

それはかわいそうなくらい・・・・・

 

40年以上前のぼくの町では

ニワトリを狙ってるのは野良犬だけではなく

イタチやキツネもいました。

 

畑や田んぼは

シカやイノシシ、モグラに荒らされるし、

野良仕事のおばーさんの後ろをクマが横切ります。

(おバーさんは、「クマなどおそれはせん!」と言ってました)

 

 

庭先にはマムシやヤマカガシ(毒蛇)が普通に出没して、

川には1m級のオオサンショウウオ(特別天然記念物)

ウヨウヨいます。

 

田んぼでは吸血ヒルが人間を狙っていますし、

ブヨに刺されれば患部がしばらくはれあがり、

 

気を抜くと稲や野菜が害虫にやられます。

 

雪は4歳児の背丈ほども積って

凍った道路には深い轍ができ

大雨が降って小学校が流されたりもしました。

 

電気・ガス・水道のインフラは整っていても、

そこに住むぼくたちの生活はかなりネイチャー。

 

家によって多少違ってはいても、

犬は人間の暮らしを守る家畜として扱われていました。

 

ぼくだって、

それがおかしいとは「犬は外、部屋には上げない!」思っていませんでした。

 

でも、彼女は突然姿を消しました・・・

 

ふつうなら、

脱走してもしばらくすれば帰ってくるもんですが、

彼女はニ度とうちに帰って来ませんでした。

 

随分むかしのことなんで少しあいまいですが、

オヤジがもらってきたとこに返したと

聞いたような気もします。

(なぜそうしたかは分かりません)

 

当時のぼくは

「可愛がってやらないからウチがイヤになったんだ」

と大人たちを責めましたが、

自分のことは完璧に棚に上げたままでした・・・

 

 

P.P.S

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