今日はあるクリスマスイブの話です。
数年前、寒いイヴのこと、
私は、朝からずっとクリスマス色の風景も見ることなく
トリミングルームにいました。
今日はおそくとも18：00には仕事を終わらせて、
前から予約を入れてたお店で家族で食事をする予定です。
しかし、
予想を上回る仕事の量で予測が狂ってしまい
シャンプー＆ドライを止めるわけにはいかなくなったからです。
そのかいあって、仕事は順調に進んで
16：30頃にはなんとか終わりが見えてきました。
やれやれと一服しに外に出て、トイレを済ませ
最後のひと仕事を頑張ろうと戻ってみると、、、
前からお世話になっている
少し変わり者の警察犬訓練士K先生からの電話で、
朝からの苦労は、全く意味がなくなっていました。
預かっている訓練犬をイヴだから自宅に返すとのことで
今日中に洗ってほしいとのこと・・・・
「そんなこと前からわかってるんだから、予約しといてよ～」
と思いましたが、これはいつものK先生らしい行動です。
楽しい食事をあきらめ、
潔くお店にキャンセルの電話をしましたが、
訓練犬の頭数を聞いたら、
まともな時間に夕食を食べられないことまで判明ェ～
ジャーマンシェパード → 6頭に、
オールドイングリッシュシープドッグ → 1頭、
この７頭が、なんと18：00を過ぎないと来ないのです。
イヴのディナーを楽しみにしてた
子供の苦情をなんとかなだめたあと、
残りの仕事をこなし、散らかった床やシンクを掃除しました。
そして、これから使うシャンプーの用意やら
ごちゃごちゃになっているドライヤーのコードを伸ばしたり
ゆうつな気持ちで準備してるとこへK先生が到着。
時間も遅いので、
完了した端から先生が送っていくこと、
スピードトリミングのテストを兼ねようと思い
シャンプー1人、ドライ1人の配置で作業して
完了後のジャッジは先生がすることを決めました。
18：30、ようやく1頭目のシャンプーを開始。
帰る順番でオールドが最初になりましたが
嬉しいことに、毛は短く切り揃えられています。
ミュージカル 『アニー』 を想像していた
ぼくには小さな喜びでした。
2頭目からはG・シェパードのオンパレード。
なかなか毛が深い上に、
この間の全国大会で2位になったというリューくんは
ご立派な体格でシンクが小さく感じるほどでした。
前回お話したCDCペットシャンプーのスキルを駆使した
（前回のお話は、ここをクリック）
これほどの規模のシャンプーテストは初めてでしたから
疲れを忘れて無我夢中で作業を進めながら、
「こんなテストの繰り返しが、誰かの為になればいいなぁ・・・」
と思ったり、
お腹がすいてクラクラしたのを覚えています。
そして時刻は22：53、ようやく作業が終了。
所要時間は4時間23分、大型犬７頭のスコアとしては
よい結果が出たと思いました。
終わってみると、
シャンプーの濃度や使い方を工夫すれば
全身にシャンプーをなじませるまでの時間が
もっと短縮できそうなことなど、
いくつかの改善点にも気づいて
収穫の多いテストになりました。
結局、
イヴのお食事会は近所の居酒屋チェーン店になったものの、
以前G・レトリバーをグッタリさせたときみたいに、
（G・レトリバーをぐったりさせた話しは、ここをクリック）
ワンちゃんやお客様に辛い思いをさせないスキルができたことを
少し誇らしく感じました。
P.S
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