みなさん、
あけましておめでとうございます。
今年もあなたと、あなたのご家族の
お役に立てるお話をお伝えしていきます。
さて、新年1回目はお約束通り、
ペットがシャンプーを喜んでいないことを
激痛で気づかされた事件についてお話します。
要するに、指をガブッと噛み付かれたのですが・・・
今となっては、
完全な思い込みと言うしかありませんが、
たとえシャンプーを嫌がっていても
キレイになったあとはみんな喜んでいると信じていました。
お迎えが来ると跳ね回って
ゲートを開けると飼い主に飛びついていく姿を見れば
キレイになって喜んでいるとしか思えませんでした。
私はアホです。
「すぐ噛み付くので気をつけてください。」との情報とともに、
初めてシャンプーするM・ダックスを
スタッフから抱き取ろうとした瞬間、
親指の爪を貫通するほど噛まれて
その日のシャンプー作業はできなくなりました。
1日何もできず今日の事件のことを
いろいろと考えたことをお話しすると、、、
お尻の方から受け取るのがセオリーだった・・・
という反省もありましたが、
なんでこんなに激しい反応をするのかを考えました。
もともとシャイな性格なのかもしれませんが、
嫌なことをされそうなとき
吠えたり噛み付いたりしているうちに
「こうすれば人間は言う事を聞く。」と
学習したのでしょう。
今日の事件はシャンプーを始める矢先のことでしたが、
初めてのシャンプーですから
何をされるのかは全くわからないはずで、
その不安が噛み付き攻撃に現れたと言えるでしょう。
シャンプーがイヤではなく、
「何されるか分からないから怖い！」と感じていたとすれば、
優しい声かけや、スキンシップが必要でした。
人間もそうですが、
次の瞬間どうなるか全く想像できない時に
1番恐怖を感じるんじゃないでしょうか。
私はサーフィンをしますが、
初めて8mの波のてっぺんから滑り降りようとしたときは
次の瞬間起こるかも知れない最悪の事態が全く想像できずに
海の中でチビリそうになったものでした。
でも、
ペットの恐怖を和らげるために、
今から体験することを前もって教えてあげることは不可能です。
そもそも、自分から望んでサロンに来てるわけじゃありませんが、
イヤでイヤでたまらない子でも
何度か来てるうちに大体こんなことをされるとこだと記憶して
だんだんおとなしくできるようになります。
それなら私にできることは、
「な～んだ、たいしたことないや！」
という記憶が残るようなケアを意識すること。
具体的には、
爪切り、耳の毛抜き（耳掃除）、シャンプーが嫌なケアのトップ3ならば、
やめられるものはありませんから
正確に素早く終わらせるほかありません。
私はシャンプー＆ドライ担当ですから
できるだけ短時間に、カットしやすくシャンプー＆ドライを仕上げて
消臭効果を長く持続させられれば言うことはないでしょう。
と、ここまで考えたとき、
キレイになって喜んでるわけじゃないと気づいたのです・・・
お迎えが来てはしゃいでいたのは、
嫌な空間から解放される喜びだったんだ・・・
アホでした・・・
一刻も早く開放してあげる為の努力をすれば
嫌な経験をしなくてよくなるはずです。
それからの数年テストを重ねて今では、
シャンプーは、2回 を 1回にして、
ドライングを合わせた所要時間を約50％短縮しました。
シャンプー中に耳掃除を終えることで、
嫌がる綿棒を使った耳掃除を廃止しても、
お耳のいやな臭いは完璧に処理できるようになりました。
おかげさまであれからは、
噛み付かれてへこむような事件は起こっていません、、、
P.S
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Mt.WOOD 森山
