先回お話するのを忘れましたが、
クサイ臭いを作る菌類にはもう一つ、
真菌の存在があります。
真菌の一種、水虫(白癬菌)に感染すると
足がクサくなるって聞いたことありますか?
実際クサくなるようです。
諸説あるようですが、
水虫に感染すると体が敵の侵入を感知して
汗やリンパ液がドンドン放出されます。
すると、ヨロイの役割をしている角質に
水分が多くなってふやけて悪玉菌が侵入しやすくなります。
水虫菌自身もクサイ臭いや化膿を引き起こしますが、
(黄色ブドウ球菌が悪臭を作ることは先回お話したとおり)
悪玉菌の活動しやすい環境まで作ってしまいます。
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さて本題に戻ります。
悪臭は菌が動き回った結果の分解臭ですが、
皮膚上のバリア機能が破壊された状態のときには
悪化する可能性が格段に上がります。
バリア機能が低下するのはナゼか?
皮膚バリアの機能を低下させる原因の一つは、
「洗いすぎ」による善玉菌の減少です。
バリア機能は、
善玉ブドウ球菌が正常に繁殖することで保たれています。
その善玉菌を根こそぎシャンプーで流してしまうと・・・
健康な皮膚バリアーが壊れ、
悪玉菌の繁殖する可能性は高くなるわけです。
ペットの場合厚い毛皮で守られている分
角質層は人間とは比べられないほど薄いんですが、
悪玉菌はそのやわ肌に容赦なく炎症や化膿を起こさせます。
刺激を受けた体は皮脂や体液の分泌を増やし
それが悪玉菌のエサとなって
悪玉菌はさらに増え症状は悪化していき
家中にイヤな臭いが漂い続けます。
こんなケース、数十年前はそんなになく、
快適な部屋で暮らすペットが増えてきたころから
動物病院の患者には皮膚トラブルが増えたといいます。
ということは、
快適に暮らすために売れ始めたペットシャンプーにも
原因があると考えるのは無理のない推測だと思います。
次回はCDCペットシャンプーが
なぜ薄いペットの皮膚を守るために良いのかをお話します。
P.P.S
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