今週の2月11日は建国記念日でした。
紀元節ともいい、
神武節とも言われます。
神武節の「神武」とは、
古事記、日本書紀に記録される
神武天皇のことで、
初代天皇に即位された日が建国記念日とされています。
それから数えて、なんと今年で2675年、
西暦が始まる660年も前に始まった日本は
当代の今上天皇で125代になります。
（皇紀2600年に作られた零戦のゼロは皇紀の末尾です）
これは文句なしに世界最長です。
世界では権威の基準を『在位期間』としていますから
世界最高の権威は、文句なしに日本国の天皇陛下です。
（建国946年のイギリス王室も、同席の時は天皇陛下に上席をゆずる）
神武即位には異説を唱える方もいます。
神話で、伝説上の人物だから、
実際の建国はもっと新しくなるとのこと。
そんな説がいまだにある、
疑いたくなるほど古い、
神話の頃から始まった国が、
1度も滅びず続いている奇跡のような国です。
そんな国だから、
他国にない素晴らしいものがたくさんあります。
以前もお話しましたが、
その最高のものが日本国民だと思います。
昨年の広島土砂災害はウチの近所ですが、
今見ても爆撃機に空爆されたようなひどい災害。
74人が亡くなりました。
（同級生の兄弟は、旦那さんと子供を無くし1人残されました）
最近になって少しづつ
行政対応の深刻な問題が公表されていますが、
家や家族を亡くした住民の方々は
遅々として進まない復旧活動中にはすでに、
少なからず怒りを感じておられたはずです。
しかし、1度も集団暴動や略奪は起こりませんでした。
（災害をきっかけにマシンガンを乱射しそうな国がたくさんあるのに・・・）
日本人には特別なことと思えないこんなことも
世界の人の目には、不思議に映るんだそうです。
少数の不心得者はいても、
大多数の国民がモラルの高い言動をする、
世界の人に強烈な驚きを与える私たちとは
何者でしょうか？
そんな日本も長い歴史の中では、
建国の時にも血みどろの戦いがあったでしょうし、
戦国のころにはめちゃくちゃな殺戮や、
親子、兄弟で殺し合った時代がありました。
でも、世が静まると、ちゃんと正気に戻って
再びそんなことにならない世の中が作られてきました。
つまり、自動車で言うマイナーチェンジが
世界で1番多く実施されているということになります。
（リコールもあったような気がしますが・・・）
そして、
そのマイナーチェンジの方針を
ブレずに示し続けたのが
歴代の天皇陛下だったと思います。
「だから、幕末の志士が御所を戦場に戦っても
1度も天皇陛下が殺されると思った者はいなかった」
と、青山繁晴さんもおっしゃってます。
マイナーチェンジを繰り返すときには
本来どうあるべきかという理念がゴールになり、
それを忘れなければ少しづつでも近づくはずです。
それを繰り返した2675年の結果が、
今現れてるんじゃないかと思います。
（そりゃ、建国数百年の国にマネできるわけありません！）
僕もへこたれずマイナーチェンジを続けて、
それを息子や孫にも伝えないと、
日本の国を続けるために努力された先輩に
申し訳ない気がします。
そんな謙虚な気持ちになった、
建国記念日でした。
古典落語の名人「古今亭志ん朝」のまくらに、
こんなのがあります。
夫：「今クマんとこ寄ったらよー、あいつ芋食ってやがんだぁー、
なんだって江戸っ子が芋なんぞボソボソ食ってんだッ！
つって帰ってきたんだけどよー、オメーおまんま持ってってやんなよー」
嫁：「そんなこと言ったってオカズなんかありゃしないよ？」
夫：「オカズなんかいらね～よ、腹減ってりゃ塩かけたっておまんま食えるんだからさー」
嫁：「じゃ、持ってったげるよ～」
夫：「おーどーしたい？クマどーしてた、ん？」
嫁：「クマさん喜んだよー、涙流して食べてたよ～」
夫：「そーかー、ワッハッハ、よかったよかった！
ひとまわりしたらオレも腹減っちまったい、おぅ、飯にしてくんな！」
嫁：「おまんまなんかありゃしないよー、クマさんに全部あげちゃった」
夫：「しょーがねーなー、んじゃ、芋買ってこいよ！」
200年以上も前に、
こんな人たちがたくさん暮らしてたんですね～
ぼくたちの国には。
P.P.S
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